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A1データ、「WannaCry」に感染したPCのデータ復旧サービス開始
データ復旧サービスのA1データ オントラック事業部では、3日からランサムウェア「WannaCry(ワナクライ)」に感染したPCのデータ復旧サービスを開始した。
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同事業部は、データ復旧サービでは世界トップのKroll Ontrack社と技術提携しており、世界で唯一のウェスタンデジタル社公認プラチナデータリカバリーパートナーとしても知られる。
WannaCryは2017年5月に世界的な話題になったランサムウェアで、最新のOSにバージョンアップしていないPCを中心に猛威を奮った。ランサムウェアはマルウェア(悪意を持って作成された、不正かつ有害な動作をするソフトウェア)と呼ばれる不正ソフトの1つで、コンピュータをロックしたりコンピュータ内のファイルを暗号化し、本来のユーザーのアクセスを制限してから、制限解除と引き換えに身代金(ランサム)を要求する。
WannaCryが暗号化するファイルには、Microsoft Officeドキュメント、データベースファイル、圧縮ファイル、マルチメディアファイルなど多様な種類があり、ユーザーがPCやファイルにアクセスできないうえ、感染してから時間が経つほど身代金の金額が上がって恐怖心をあおったため大きな被害が広がった。また6月にはPETYA(ペトヤ)と呼ばれる別なランサムウェアが大規模な攻撃を行い話題になった。
オントラック事業部ではWannaCryだけでなく現在確認されているランサムウェア220種のうち98種に対応しており、それらに対しては成功率80%を誇る復旧実績がある。WannaCryに感染したPCからのデータ復旧にも成功している。データ復旧対象としては、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ノートパソコン、デスクトップPC、USBメモリ、SDカード、サーバー、SAN、NAS、仮想ディスクなど多くの機器で実績がある。
他にも同事業部ではデータ復旧ソフト「Ontrack Easy Recovery」の販売、インターネットを利用したリモートデータ復旧、データベースファイルの修復、いったんメディアを預かって復旧作業を行うラボラトリデータ復旧、安全にディスクを廃棄するためのデータ消去など、さまざまなサービスを行っている。(記事:成瀬京子・記事一覧を見る)
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