夏かぜ9割以上がのどの痛みを経験 冬のかぜとの違いに注意も必要

2017年6月28日 16:31

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「高熱」も夏かぜの症状の特徴という。

「高熱」も夏かぜの症状の特徴という。[写真拡大]

 ただいま梅雨真っ只中、梅雨寒で肌寒い日もあり、寒暖の差が激しいために体調を崩す人も多数いる。ウイルス感染症は一般的に冬にかかると思っている人が多いが、梅雨から夏にかけて流行するケースもあるという。この時期の体調管理は注意が必要だ。

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 大鵬薬品工業は「ビジネスシーンと夏のかぜ」に関する意識・実態調査として20~40代有職男女1,390名を対象に「夏のかぜ」の経験有無を聞いた。その結果、症状および対策があまり知られていない「夏のかぜ」の実態が明らかになった。

 調査結果によると、73%の人が「夏のかぜをひいた経験がある」と回答。「夏のかぜ」をひいた時のポピュラーな症状として、94%の人が「のどの痛み」を挙げた。だが、9割がのどの痛み程度では会社は休まないとも回答している。平日の朝、「のどの痛み」を感じた時に会社を休むと回答した人は7%のみだった。

 さらに、「のどの痛み」を抱えて出社したことでつらい経験をした人も実に多い。夏場に「のどの痛み」を感じた経験がある人のみに「ビジネスシーンで不便さを感じた経験」をきくと、84%が「ある」と答えている。具体的には、「電話の応対や接客ができなくなり、他の社員の人に代わってもらい迷惑をかけてしまった」(37歳・女性)、「電話応対で相手から何度も聞きなおされた」(28歳・男性)などの声があった。

 社内だけでなく取引先との関係にも影響が出かねないのが「夏のかぜ」、そして「のどの痛み」。 「のどの痛み」だけでは会社を休まないビジネスパーソンも多いようだが、夏かぜのひきはじめのうちに対策を行っておくことが症状を長引かせないポイントである。

 また、「冬のかぜ」と「夏のかぜ」は、ウイルス感染であることは同じでも、冬のかぜが低温乾燥を好むウイルスが原因であるのに対して、夏のかぜは高温多湿を好むウイルスが原因と、その種類は異なることが多く、夏かぜは「まずのどが腫れ、発熱が強く起こり、鼻やのどから気管支へ進行する」ことが特徴という。「葛根湯」や「汗を出すこと」が有効なのも「冬のかぜ」であり、「夏のかぜ」は「冬のかぜ」より高熱に悩まされやすいなど、対処法や症状にも違いがある。

 あまり知られていない夏かぜの実態だが、冬のかぜとは違った対処法が必要と言うことだけでも知っていれば、もしもの時の薬選びなどでも役立つかもしれない。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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