米テネシー州、司法試験に使用はノートPCのみ、タブレットなど使用禁止

2017年6月24日 13:40

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記事提供元:スラド

headless曰く、 米国・テネシー州の司法試験委員会が16日、司法試験で使用可能なノートPCや注意点を発表したのだが、受験用ソフトウェア「SofTest」がサポートするデバイスの使用を禁じるなど、謎の基準が話題となっている(委員会のアナウンスThe VergeSoftpedia)。

 具体的な製品名としては、MicrosoftのSurfaceデバイスとAppleのMacBook Proが挙げられている。Surfaceデバイスに関してはSurface Laptopのみ使用が許可され、Surface BookやSurface Proなどの使用は認められない。Surface以外でもタブレットやキーボードの外せるデタッチャブルの使用は禁じられている。Surface Laptopのスクリーンで使用可能なペンデバイスも持ち込み禁止。なお、SofTestのシステム要件ではSurface Pro(1~4)およびSurface 3は互換性のあるデバイスに挙げられている。

 州によって司法試験でのTouch Bar搭載モデルの使用が禁じられるMacBook Proだが、テネシーではTouch Bar搭載モデルを含め利用可能。試験中はTouch Barが自動で無効化されるように説明されているが、SofTestの開発元ExamSoftのWebサイトではTouch Barを無効化する手順が紹介されている。SofTestはiPadでも使用できるが、委員会の発表ではタブレットの使用禁止に言及するのみで、iPadに関する記述はみられない。

 現バージョンのSofTestはWindows 10 Creators Updateと互換性がなく、Creators Updateを使用する場合は事前に申告し、SofTestを互換モードに設定して実行する必要がある。また、Windows 10 SバージョンのSurface LaptopではSofTestが使用できないため、Windows 10 Proへアップグレードする必要がある。特に説明されていないが、アップグレード後のWindows 10 ProはCreators Updateになるので、事前の申告や互換モード設定も必要になる。

 これらの禁止事項を守っていないことが試験会場で判明した場合は退室させられ、採点の対象にならない。さらに、なぜ指示を守らず試験を有利に進めようとしたのかという委員会の質問に答える必要がある。ただし、デタッチャブルの使用や互換モードに設定しないことなどが試験でどのように有利に働くのかは不明だ。

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