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米オレゴン州、エンジニアを名乗った男性が罰金刑に
taraiok曰く、 米オレゴン州ではエンジニアとして登録されていない人物がエンジニアを名乗ると罰金を科せられるそうだ。そのため、自らエンジニアと名乗って信号機の問題を報告した人物に対し罰金が科せられるという事件が起きたという。
この通報を行ったのはMats Jarlstromという人物。2014年9月に信号機の「黄信号」の点灯時間が短く、問題が発生する可能性があることを州の技術委員会にメールで連絡した。メールではタイトルに「エレクトロニクスエンジニア」という文言が使われており、また本文では「私はエンジニアです」と名乗っていたそうだが、これに対し州は氏がエンジニアとして登録されていないことからオレゴン州法2015 ORS 672.020(登録無しでのエンジニアリング活動の禁止)に違反していると主張。その後、今年1月に氏は州から500ドルの罰金を支払うことを命じられたという。
問題の発端は、2013年に氏の妻が赤信号無視で捕まったことだという。これをきっかけに氏は信号機の点灯時間について観察と研究を始めたそうだ。信号の点灯時間は1959年に書かれた論文が基準になっているそうだが、この論文は現代においては単純すぎると氏は主張、独自に「適切」な信号の点灯時間を算出したそうだ。なお、氏は自身が「専門的なエンジニアではない」ことについては認めているという。
しかし、州はこの研究結果を否定、公表すべきではないとまで主張しているという。そのため、Mats Jarlstrom氏は憲法修正第1条の権利(表現の自由)を侵害しているとして工学委員会に対して訴訟を起こした。なお、連邦裁判官は事件の結論が出るまで原告Jarlstrom氏に一時的にエンジニアと名乗る権利が与えたという(MOTHERBOARD、Slashdot)。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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