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今年の台風発生は平年並の27個前後 9月をピークに10月まで多い見通し
今年もまた台風の季節が到来する。ウェザーニューズ<4825>によると、今シーズンは、太平洋高気圧の西への張り出しが例年に比べるとやや強まるため、台風が発生した場合、7~8月は沖縄から中国大陸へ向かう進路が多くなりそうだという。9月以降、偏西風が南下してくると、台風は東シナ海を北上し日本海から北海道へ向かう進路が多くなる予想。関東に接近する可能性が高まるのもこのタイミングだ。台風発生数は、平年並の27個前後となる見通し。台風の発生は7月から増え始め、9月をピークに10月まで多いとみている。
今シーズンは、正のインド洋ダイポールモード現象の影響で、6月以降、段々とフィリピン近海で対流活動が活発になり、多数の積雲や積乱雲が発生しやすくなる。これらの雲が集まり、台風となる。そのため台風の発生位置は、フィリピン近海となるケースが多くなる予想である。
フィリピン近海の北側では下降気流が発生し、太平洋高気圧の西への張り出しが例年に比べるとやや強まる予想。台風は高気圧の縁を時計回りに進むため、台風が発生した場合、7~8月は沖縄から中国大陸へ向かう進路が多くなりそうだ。9月以降、偏西風が南下してくると、台風は東シナ海を北上し日本海から北海道へ向かう進路が多くなる予想。関東に接近する可能性が高まるのもこのタイミングである。
正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると、7~9月の台風の発生数は多くなる傾向がある。一方で、エルニーニョ現象が発生すると、7~9月の台風の発生数は少なくなる傾向がある。今年はこれら2つの現象が相殺するため、台風発生数は、平年並の27個前後となる予想。台風の発生は7月から増え始め、9月をピークに10月まで多いとみている。
1951年以降、中立状態から弱いまたは中程度のエルニーニョに移行した年は9例(2014年、2009年、2002年、1991年、1986年、1963年、1957年、1953年、1951年)だった。この9例の年間台風発生数平均は、約24個で平年(約26個)よりやや少ないものの、各年では21~29個とばらつきが大きい状況。このうち、インド洋の海面水温分布が、今夏の予想と似ていた1991年の年間台風発生数は、29個だった。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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