「平日に中学高校の部活動大会を行う」ことの是非

2017年5月31日 06:32

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 教育関連の問題を研究している名古屋大学・内田良准教授によると、多くの自治体で、平日に中学校や高校の部活動の大会が行われているという。これによって学業に影響がある可能性が指摘されている(Yahoo!ニュース)。

 内田准教授は現職の教員から寄せられた意見でこのことを知り、調査を行ったという。その結果、土日のみに大会が行われる自治体があるいっぽうで、複数の自治体においては平日に部活動の大会が行われていることが確認できたそうだ。競技毎に日程は異なり、一部の競技では土日のみ、一部では平日のみ、一部は土日平日に重なって開催、というケースもあるという。

 平日開催については会場確保や教員の負担軽減などが理由として考えられている。部活動は学習指導要領上はあくまで「生徒の自主的な活動」とされており、当然であるが授業が優先されるはずである。しかし、平日に大会が行われることでそれに参加するために生徒が授業を休んだり、教員が引率のために不在となり自習になるなど、学業に支障が出ている状態になっているという。

 言われてみれば、確かに平日に堂々と授業を抜け出して部活動の大会に参加するというのはおかしいことなのだが、あまり注目されなかったのは「部活動」という活動自体が学業なのかそうでないのか微妙なポジションにあるからなのかもしれない。

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