【業績でみる株価】アイスタイルは15年の上場来高値に接近、17年6月期減益予想だが純利益増額や株主優待制度増額を好感

2017年5月29日 12:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 国内最大級の女性向け化粧品情報ポータルサイト「アットコスメ」運営を主力として、化粧品・美容関連領域で各種サービスを展開しているアイスタイル<3660>(東1)の17年6月期は減益予想だが、株価は純利益増額や6月末の株主優待制度増額を好感して15年の上場来高値に接近している。上値を試す展開が期待される。また貸借銘柄に選定され、5月29日から実施される。

■17年6月期減益予想だが純利益増額、株主優待制度も優待内容増額

 5月2日発表した17年6月期第3四半期累計(7月~3月)連結業績は売上高が前年同期比25.0%増の132億65百万円、営業利益が同15.7%減の11億35百万円、経常利益が同20.4%減の10億29百万円、純利益が同16.2%減の8億52百万円だった。

 On Platform事業のBtoBサービスの好調、Beauty Service事業における新規出店やECの好調などが寄与して増収だったが、人員増に備えた本社オフィス増床、新規出店に伴うコストの増加、新規事業に向けた先行投資負担などで減益だった。

 17年6月期通期の連結業績予想は、投資有価証券売却益計上によって純利益を1億96百万円増額し、売上高が16年6月期比30.3%増の186億09百万円、営業利益が同17.2%減の14億50百万円、経常利益が同18.4%減の13億52百万円、純利益が同17.6%増の10億50百万円としている。

 減益予想だが通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.3%、営業利益が78.3%、経常利益が76.1%、純利益が81.1%と順調な水準である。なお5月2日には6月末の株主優待制度の優待内容の増額を発表した。また5月10日には主要株主の異動(キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーによる保有割合の減少)をリリースしている。

■株価は15年の上場来高値に接近、上値試す

 株価は、17年6月期純利益増額や6月末の株主優待制度増額を好感して5月9日に1188円まで上伸し、15年の上場来高値1240円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。上値を試す展開が期待され、1200円台のフシを突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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