デルタ航空、顔認識で本人確認行うセルフの手荷物預入機を今夏テスト

2017年5月20日 09:48

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記事提供元:スラド

headless曰く、 デルタ航空は15日、ミネアポリス-セントポール国際空港にセルフサービスの手荷物預入機4台を今夏導入することを発表した。このうち1台では顔認識技術を使用する本人確認システムのテストを行うそうだ(プレスリリースThe VergeConsumerist)。

 顔認識による本人確認にはパスポートの顔写真を使用するとのことで、手荷物預入機で撮影した乗客の顔写真との照合が行われるようだ。顔認識技術を使用した本人確認システムを導入するのは、米国の航空会社では初だという。デルタ航空ではRFIDを使用した手荷物の追跡システムを導入し、モバイルアプリで手荷物の場所を表示するサービスも行っている。モバイルアプリによるセルフチェックインや発券キオスクなども導入しており、顧客満足度は向上しているとのこと。また、本拠地のアトランタ国際空港には保安検査を高速化する保安検査レーンを設置するなど、空港での手続き合理化を進めている。

 米税関・国境取締局では、出国する訪米者を対象に顔認識情報などバイオメトリクス情報の収集を始めており、米市民にも対象を拡大する計画だという。また、ブリティッシュ・エアウェイズではロンドン・ヒースロー空港のゲートに顔認識デバイスを導入して搭乗の迅速化を図るなど、空港での顔認識技術活用は広がっている。

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