抗生物質「ドキシサイクリン」がパーキンソン病治療に役立つ可能性

2017年5月17日 11:13

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 抗生物質の1つであるドキシサイクリンが、パーキンソン病の治療に役立つ可能性があるとの論文が発表された(Scientific Reports掲載論文Science DailyThe Science of Parkinson's disease)。

 ドーパミン作動性ニューロン死を引き起こす神経毒6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)をマウスに投与していたところ、40匹のマウスのうち2匹のみがパーキンソニズム症状を発現し、残りは健康なままだったという。研究者らはマウスに誤ってドキシサイクリンを含む食餌を与えていたことに着目、これがニューロンを保護しているという仮説を立てて調査を行ったそうだ。その結果、ドキシサイクリンを腹腔内に注射することで効果が見られることが分かったという。

 また、ニキビ治療やマラリア予防では100mgのドキシサイクリンが投与されているが、神経保護には20〜40mgの投与で十分なことも強く示唆されたという。

 スラドのコメントを読む | 医療

 関連ストーリー:
「在庫処理」で不要な薬や多量の薬を提供していた病院 2017年03月21日
安価な糖尿病治療薬に老化を防ぐ役割がある? 臨床実験へ 2015年12月04日
特定の農薬がパーキンソン病を引き起こすことが発見されたきっかけはヘロインだった 2013年11月29日
ナス科の野菜がパーキンソン病の発症リスクを低下させる? 2013年05月11日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事