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Thunderbirdの将来の家
Mozillaは9日、メールクライアントのThunderbirdについて、Mozilla Foundationがプロジェクトの法的・財政的な本拠地を今後も提供する一方で、Mozilla Corporationのインフラストラクチャーから独立して運営を行う方針を発表した(The Mozilla Thunderbird Blogの記事、The Registerの記事、Ars Technicaの記事)。
Mozillaは2015年、Firefoxの開発に注力するため、Thunderbirdを切り離す方針を発表。プロジェクトの受け入れ先を探していた。受け入れ先の有力候補としてはSoftware Freedom Conservancy(SFC)とThe Document Foundation(TDF)が挙げられており、Thunderbirdを独立したプロジェクトとしてMozilla Foundationがホストする案も出された。
Thunderbird Councilではこれらの選択肢を検討してきたが、Mozilla以外の組織に移動すると技術的な問題の解決や強力なチームの構築の障害になるとの結論に達したとのこと。また、ThunderbirdはMozillaと近い関係にあり続けたいと考えており、MozillaもFirefoxに注力する一方でThunderbirdの成功を望んでいることもあるようだ。
ThunderbirdプロジェクトがMozilla Corporationからの独立を迅速に進められない場合、Mozilla Foundationの援助が打ち切られる可能性もある。ただし、当面の問題が解決したことで、プロジェクトでは技術的な問題に注力できるとのこと。中期的にThunderbirdはGeckoベースアプリケーションであり続けるが、長期的にはWebテクノロジーベースのコードに移行することを計画している。今後もパフォーマンスが高いオープンソースのセキュアな電子メールクライアントを維持していくため、高度に熟練したボランティア開発者を探しているとのことだ。
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