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日常系アニメがLGBT理解に貢献したものとは!?
日常系アニメが LGBT 理解に貢献したものとは!?[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
日常系アニメに限らず昨今のアニメ女子キャラは男性キャラとの恋愛よりも女性キャラ同士の恋愛が増えてきます。
百合と呼ばれる彼女たちの恋愛描写は日本の性的マイノリティに対する理解に貢献しているとも考えられ、そこに存在することが当たり前のように描かれています。
今回はそんな彼女たちの魅力を語ると共に今後の問題点と課題をみていこうと思います。
■ 百合(ゆり)とは
昨今のアニメ、特に萌えアニメ系統の作品に多く見受けられる女性キャラが女性キャラを好きになるカップリングであり、萌えアニメにとっては男性キャラを登場させることが少ないため女性キャラの中で恋愛描写をつくるためにつくられたキャラとも言えます。
彼女たちの関係性は単なる友情としてとらえる程度のものもありますが、中には友情を越えた考えを持つキャラがいることも事実です。
多くの場合は相手の一方的な片思い描写で相手の女性キャラにはその気持ちはないのですが、百合を強調した作品や二次創作などによっては両思いとして描かれることもしばしば。
可愛い女性キャラクターが男性キャラにとられてしまうことが読者や視聴者には抵抗があるため、女性同士であれば角が立たないだろうという作者の思惑が含まれているという見方もあります。…いや、ただ、百合設定が好きなだけかもしれませんが。
アニメの百合描写が増えていったのは90年代以降、「カードキャプターさくら」や「少女革命ウテナ」「マリア様がみてる」などの作品がヒットしたことからアニメの百合描写には抵抗を感じないようになったのだと思われます。
特に通常の恋愛描写よりも同性愛的な恋は結ばれることも少ないため、報われない恋としての側面も視聴者を惹き付けた面があります。
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■百合キャラは LGBT 理解につながるか?
実際の社会において百合キャラの与えた影響は大きいように感じます。
現実の社会でのLGBT、つまり性的マイノリティな立場にいる人たちにとっては自分たちの恋愛観を多くの人に理解してもらうことはなかなか難しいように感じます。
日常系アニメ世界に置いては性的マイノリティな立場にいるキャラクターも周りから違和感なく受け入れられていることが多いです。
そういった趣向のキャラクターをアニメに出すことによって多くのストレートな趣向の人たちに少しでも性的マイノリティに対して理解を示してもらえるのではないか、性的マイノリティに対する差別意識がなくなるのではと思えてきます。
しかし、これには問題もあります。
作者、製作側の人間が百合描写を単なるギャグやカップリングで使っているだけで正しく性的マイノリティを理解しているのかという問題です。
製作側が軽い気持ちで謝った百合描写をいれてしまうとその設定からストレートな立場の人間にあらぬ誤解を持たれてしまい、性的マイノリティな立場の人間を苦しめてしまうのではないかと思われます。
そういった面では製作側は軽いギャグとして描くにしてもある程度理解を示した上でキャラクター設定をつくっていかなければならない責任があるのだと思うのですが果たしてそれが出来ているのかがわからないため不安な点もあります。
■百合キャラの魅力
百合キャラを日常アニメに入れることの利点は性的マイノリティに対して最もらしい理解を示すように仕向ける作品よりもそこにいることを自然に映していることでしょう。
本来、性的なマジョリティも性的なマイノリティも数に差があったとしても社会に自然に存在していることは事実です。
その中で性的マイノリティな立場のキャラクターにスポットを当てるのではなく、そこに自然に存在していることを描くことで社会の目が性的マイノリティに対して特別視することなくとらえられるようになっていくと思います。
もちろん、百合にかぎらずBLなどもイケメンや美人同士の恋愛が中心になるため、差別意識を持っていた人にとっても恋愛描写が受け入れやすいのではないでしょうか。
■これからのアニメにおける同性愛
実際のところクラスに1人はいる割合といわれるLGBT(性的マイノリティ)な立場の人たちを理解することは社会で生きていく上で大切なことなのでこういったアニメで自然に理解できるのはいいことだと思います。
その中でもアニメ「カードキャプターさくら」は同性愛を子供の頃から自然に理解していけるとてもいい作品となっています。(少し盛り込みすぎ感はありますが)
数多くの百合描写のあるアニメはこれからも増えていくでしょうから描き方だけ間違えなければ同性愛に対する理解を深めるきっかけになっていくことでしょう。
しかし、現状では男性同士の恋愛やジェンダー(性)に対する悩みを抱えた人たちの登場するアニメがまだまだ少ないのです。
決して深く掘り下げる必要はないので、そこに自然にいることが当たり前な描き方をしたアニメがどんどん増えていくことを願っています。
それでは今回はこの辺でノシ
がちゆ…ゆるゆり の第3期。順調に百合百合しておりますっ!!
(あにぶ編集部/暁美ヨウ)
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