トンガ王国の風力発電整備を後押し 日本政府

2017年5月3日 07:33

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記事提供元:エコノミックニュース

政府は2020年までに電力供給の50%を再生可能エネルギーで賄う計画を進めているトンガ王国の風力発電システム整備計画を後押しするため、21億円を限度とする無償資金協力を行う書簡を交換した。

 外務省によると「トンガはエネルギー資源に乏しく、輸入ディーゼル燃料に依存しているため、国際的な石油価格の変動等外部要因の影響を大きく受け、エネルギー安全保障上の脆弱性の克服が大きな課題になっている」という。

 今回の協力支援は「トンガの本島、トンガタプ島に風力発電設備や系統安定化装置等を整備することで電力供給源を確保し、安定的な電力供給の実現を支援するもの」。

 トンガは面積が日本の対馬とほぼ同じ大きさで、人口約11万人。1人当たりの国民総所得は2014年世界銀行統計で4260米ドル。日本からは自動車などの輸出、逆にトンガからはカボチャやまぐろなどが輸出されている。(編集担当:森高龍二)

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