伊裁判所、業務での長時間携帯電話使用が脳腫瘍の原因になったと判断

2017年4月23日 13:39

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記事提供元:スラド

イタリア・イブレアの裁判所が、テレコム・イタリアに勤める原告の脳腫瘍の原因は、業務で長年にわたり携帯電話を長時間使用したためだとの判断を示したそうだ(Il Secolo XIXの記事Repubblicaの記事The Guardianの記事VentureBeatの記事)。

原告のRoberto Romeo氏は修理担当チームの責任者で、15年にわたり職場・自宅を問わず、毎日3時間以上携帯電話を使用して技術者と通話していたという。このような業務を続けるうち、Romeo氏は右耳が詰まったような感覚に悩まされるようになり、2010年には脳腫瘍の診断を受ける。

幸い腫瘍は良性だったが、聴神経を摘出したため右耳の聴力は失われたとのこと。これによりRomeo氏の身体機能は23%が損なわれたと医療専門家が診断しており、判事は月500ユーロの労災支給金を支払うよう国の労災保険機関(INAIL)に命じたとのこと。ただし、上級審で判断が覆る可能性もある。

原告の弁護人は、不適切な携帯電話の使用が脳腫瘍の原因になることを裁判所が認めた世界初の判例だと述べているが、イタリア最高裁では2012年にも同様の判断を示している。

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