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子どもの96%が野菜不足、親の食事に対する意識が影響
カゴメ株式会社が子どもを持つ女性830人に対して行なった調査によると、子どもの96%が野菜不足の状態にあった[写真拡大]
カゴメ<2811>が子どもを持つ女性830人に対して行なった調査によると、子どもの96%が野菜不足の状態にあった。野菜が好きな子どもは54.8%と半数以上にのぼったが、親の栄養や調理に対する意識によって、野菜を摂取しきれていない家庭が多いことが明らかになった。
この結果は、同社が2017年3月13日~15日にかけて行なった「子どもの野菜摂取に関する意識調査」によるものだ。幼稚園・保育園・小学生・中学生・高校生の子どもを持つ女性830人を対象にしたアンケートで、インターネットを通じて回答を得た。
それによると、96%の子どもが1日あたりの理想的な野菜の摂取量に達していなかった。基準は3~5歳が240g、8~9歳が300g、10歳以上が350gである(厚労省が推奨する「4つの食品群年齢別・性別・生活活動強度別食品構成」/身体活動レベル2(ふつう)より)
子どもの野菜不足は以前から問題視されていたが、原因は漠然としたイメージで「子どもの野菜嫌い」だと言われてきた。しかし、同アンケートに寄せられた回答によると、子どもの半数以上が「野菜好き」だと判明し、また、「野菜好き」と回答した子どもの中で野菜の摂取量が足りていなかった割合は94%にものぼった。子どもの好き嫌いよりも、親の知識や調理方法などによって、子どもの野菜不足が起こっている現状が明らかとなった。
逆に野菜の摂取量が足りていた家庭は、野菜をほぼ毎日“加熱調理”していた。炒め物や煮物などにすると、カサが減ってたくさんの量を食べることができるからだ。こういった食事に対する知識や料理スキルの差が、子どもの野菜摂取量と密接に関係していた。
手軽に野菜をとる方法としては、他にも「野菜料理を作り置きしておく」「常備菜を取り入れる」「冷凍できるおかずにして小分けにしておく」などの方法がある。また、余り物の惣菜をオムレツやスープの具にするなどして、別の料理としてリサイクルするのも有効だ。さらに朝食や弁当のおかずを前日の夕食と一緒に作っておくなどして、調理の時間と手間を減らす方法もある。
また、子どもの野菜摂取量を増やすポイントとして、以下の3点が紹介されている。
・加熱した野菜料理を1食に1品プラスする
・嫌いな野菜は好きな食材と一緒に料理する
・苦手な野菜は理由を聞いて料理方法を工夫する(食感が苦手なら砕いてスープにする、など)
うまく取り入れて、子どもの野菜不足を解消するようにしたい。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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