『たけしの挑戦状』がアプリゲームに、今なお話題となるクソゲーとは

2017年4月10日 17:22

印刷

記事提供元:mobilenavi

■元祖クソゲー『たけしの挑戦状』がアプリで登場

 ゲーム会社のタイトーは、2017年の夏を目途に『たけしの挑戦状』をアプリゲームとして配信することを決定した。『たけしの挑戦状』は元々ファミリーコンピューターで発売されたもので、今でも「クソゲー」として慕われている作品の1つだ。

■クリアができず不満爆発したプレイヤーも数知れず

 『たけしの挑戦状』は1986年にタイトーから発売されたゲームソフト。当時流行していたファミリーコンピューター専用のカセットとして発売され、監修をビートたけしが行うということでも話題となった。

 笑いや映画においても常に斬新な発想で世間を圧倒し、お笑い界をリードし続けたビートたけし。お笑い界の巨匠がゲーム監修ということで、世のプレイヤーもこぞってその内容に期待した。しかし、ゲームバランスは取られておらず、数々のプレイヤーが挑戦をしては辛酸を舐めることとなった。

 たとえば、ゲーム内にはプレイヤーがカラオケを強要されるシーンがある。ファミリーコンピューターに付いているマイクに向かって実際に歌わなければいけないが、この採点がかなり厳しい。そのため、この時点で挫折したプレイヤーも多いだろう。

 それだけでなく、主人公がグライダーに乗ってシューティングする場面もある。しかし、このシーンの難易度が非常に高いものとなっており、クリア直前にクリア画面を拝めなかった人も少なくない。それ以外にもプレイヤーに要求するレベルが高い上に、不条理な展開が多いために元祖「クソゲー」という伝説を作ったゲームである。

■それでも愛されるゲーム

 『たけしの挑戦状』は決してゲームバランスがいいとは言えない。今でも「クソゲー」と言えば名前が出てくるし、理不尽な内容でも挑戦しようとするプレイヤーは数多く存在する。

 それはビートたけしの熱意にも理由があるだろう。ビートたけしは当作品を作るために、ノートいっぱいのアイデアをタイトーの担当者に披露したというエピソードがある。もちろん、彼のアイデアをそのまま取り入れてもゲームとしては成立しないことはわかっていた。それでも、彼の熱意に負けた開発陣は、できるだけビートたけしの意向を取り入れた結果『たけしの挑戦状』が生まれた。この熱意があったからこそ、今でも愛される「クソゲー」として語り継がれているのだろう。

■ゲーマーならば一度はプレイしたい作品

 理不尽ながらもクセになるものがある『たけしの挑戦状』は、愛されるクソゲーである。そのゲームがスマートフォンにてプレイできるのは、いい時代になったと感じるものだ。『たけしの挑戦状』は2017年夏から発売される予定。また、追加コンテンツも用意されているということなので、続報に期待したい。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

※このニュースはmobilenaviからの提供です。mobilenaviでは、スマホや最新ガジェットのニュースを配信しています。

関連キーワード

関連記事