ベルト装着型IoTデバイス用いたストレス度の計測、実証実験へ

2017年4月8日 11:14

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記事提供元:エコノミックニュース

企業の業務効率化や生活の利便性向上など、様々な分野でIoTが活用される中、IoTによる人の健康管理や快適性向上にも期待が寄せられている

企業の業務効率化や生活の利便性向上など、様々な分野でIoTが活用される中、IoTによる人の健康管理や快適性向上にも期待が寄せられている[写真拡大]

 企業の業務効率化や生活の利便性向上など、様々な分野でIoTが活用される中、IoTによる人の健康管理や快適性向上にも期待が寄せられている。ソフトバンク・テクノロジー(SBT)は、ダイキン工業<6367>の技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)と、青山商事<8219>の100%子会社である青山キャピタルと共同で、職種や職場環境と人が感じるストレスの関係性などに関する実証実験プロジェクトを月より開始する。

 プロジェクトでは、クリップ状のIoTデバイスをベルトに装着し、多様な職場で働くモニターの身体活動情報、心拍情報、ストレス度、睡眠情報などの生体情報をリアルタイムに計測する。計測した情報をクラウドに蓄積し分析することで、職場環境とストレス度の相関や就業時のストレス度と就寝時の睡眠状態の相関などを明らかにする。

 代表的な検証項目は、ベルト装着型IoTデバイスで測定した生体情報の精度、職種や職場環境とストレス度の相関、ストレス度と睡眠の深さの相関。ダイキン工業のテクノロジー・イノベーションセンターは、独自のバイタルセンシング技術を用いたベルト装着型IoTデバイスの開発、SBTは生体情報を蓄積・分析するクラウドプラットフォームの提供、青山キャピタルは衣料品業界のネットワークを活用した多様な職種からのモニター獲得、を担当する。

 プロジェクトに用いるIoTデバイスは、ベルトに装着できる形状で内蔵されたチューブ式空気圧センサーにより、体の微かな振動を検知し、心拍、呼吸、体動などの生体情報を抽出する。取得可能なデータは、①身体活動量:歩数、METs値を計測、②心拍情報:心拍間隔から各ストレス指標を算出、③ストレス度:心拍間隔のゆらぎを分析し計測時のストレス度を判定、④睡眠情報:睡眠時間、睡眠の深さの変化を計測。

 チューブ式空気圧センサーは、心臓の動きに伴う微かな体の振動を測定し、人に負担をかけずに心拍や呼吸などの生体情報を測定する独自のセンシング技術『Airitmo(エアリトモ)』で採用しているセンサー。心拍間隔「ゆらぎ」から心と体の状態を判定検知した情報のうち、心拍間隔の「ゆらぎ」を分析することにより、心と体の状態を判定する。(編集担当:慶尾六郎)

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