32bit版IBM OS/2、発売から25周年

2017年4月4日 21:31

印刷

記事提供元:スラド

masakun 曰く、 今から25年前の1992年3月31日、IBMが32bit版OS/2 2.0をリリースした(OS/2 Museum)。

 1987年にGordon Letwin氏がInside OS/2でOS/2 386について書いたとおり、IBMとMicrosoftが共同開発をしていたOS/2 1.0時代から32bit拡張について検討対象だったのは明らかです。おそらく1988年にMicrosoftはOS/2 2.0の開発に着手しましたが、その目標はネイティブ32bitアプリケーションや複数の仮想DOSマシン(VDM)のサポートを含む、1.0の上位互換のPC OSの完成でした。そして1989年の終わりにOS/2 2.0 SDKを出荷します。しかしながらMicrosoftがWindows 3.0で大成功を収めると、ついに両社の関係は破局を迎え、1990年9月19日IBMはOS/2 2.0の開発を引き継ぐと発表。1991年1月には翌年3月のOS/2 2.0の出荷と、IBM OS/2 1.3 購入者に対し無償アップグレードを提供すると約束。その通りになりました。

 もしかたら今春Arca Noae社がIBMからライセンスされた OS/2 Warp4.52コンビニエンスパッケージBlue Lion改め ArcaOS 5.0としてリリースするにあたり3月の終わりを示唆していたのは、OS/2 2.0生誕25周年のタイミングを狙っていたのかなと思わずにいられません(苦渋の決断でリリースは2週間延期された)。今もなお存在するOS/2使いにとってMS OS/2なんぞ黒歴史にちがいないでしょうからね(個人の感想です)。

 スラドのコメントを読む | OS

 関連ストーリー:
新OS/2の名称は「ArcaOS 5.0」に 2016年05月31日
OS/2が「Blue Lion」として帰ってくる 2015年11月05日
USBブータブルなOS/2 、登場へ 2015年09月15日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事