「画期的な全固体電池」は永久機関のような非現実なものだった?

2017年3月24日 09:04

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 今月初め、リチウムイオン電池の発明者であるJohn Goodenough氏が率いる研究チームが、現行のリチウムイオン電池の3倍ものエネルギー密度を実現できる「初の全固体電池」を開発したと発表した(過去記事Bloomberg)。しかし、この電池に疑問を持つ研究者も多いという(QuartzUT NewsSlashdot)。

 この電池は通常のリチウムイオン電池よりも低い温度でエネルギーを蓄積・伝送でき、世界的に潤沢にあるナトリウムを原料とすることが可能だという。しかし、熱力学の法則に従うとこの性能は実現できず、永久機関と同じ問題を抱えているという指摘が出ている。また、論文でもエネルギーに関する問題は記載されていないという。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | サイエンス

 関連ストーリー:
リチウムイオン電池の共同開発者らが新たな固体二次電池を開発 2017年03月09日
ナノ技術を使った新たなスーパーキャパシタ 2016年11月30日
ロシアで100年間機能するという電池が開発される 2016年10月14日
1万回充電可能な超速充電バッテリ、南洋理工大学が開発 2014年10月17日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事