ドリアンの匂い成分が解明される

2017年3月23日 16:54

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記事提供元:スラド

acountname 曰く、 ドイツの研究者らの解析によって、ドリアンの臭いの元となっている成分が見つかった。結果から書くと、

 ethyl (2S)-2-methylbutanoate 
 1-(ethylsulfanyl)ethane-1-thiol の混合物が主要な物質だそうだ(Chromatography TodayJournal of Agricultural and Food Chemistry掲載論文)。

 ガス・クロマトグラフィでドリアンの19種類の物質を揮発物を調べ、戦闘力の高い匂い物質は以下の3つと推定された。そしてうち2つを混合したところ、ドリアンの特徴的な匂いを再現できたという。化学者は匂いの強さをOdour Activity Values(OAV)という単位で表すそうで、食品に100,000OAVを超える物質があることは珍しいそうだ。

 ethyl (2S)-2-methylbutanoate(OAV 1,700,000)フルーティーな匂い 
 ethanethiol(OAV 480,000)腐った玉ねぎのような匂い(エチルメルカプタン) 
 1-(ethylsulfanyl)ethane-1-thiol(OAV 250,000)炒めた玉ねぎのような匂い なお、ドリアンの匂い物質については2015年までにけっこう多量の候補が上がっていた

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