最高のミュージックにしびれる!『ラ・ラ・ランド』サントラもヒット中

2017年3月13日 19:37

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タップダンスを踊るミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate.

タップダンスを踊るミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate.[写真拡大]

■興行収入はすでに10億円突破の『ラ・ラ・ランド』


 2017年2月24日から日本でも公開が始まった『ラ・ラ・ランド』。本作品は2017年のアカデミー賞において監督賞・主演女優賞・撮影賞・作曲賞・歌曲賞・美術賞の6部門を受賞。その中でも楽曲の作りは非常に評価されており、劇中で使われた曲が収録されたサントラも人気を博している。

■『ラ・ラ・ランド』の音楽と演出にとにかくしびれる!


 『ラ・ラ・ランド』は、女優になりたいミア(エマ・ストーン)と、ジャズをこよなく愛するセブ(ライアン・ゴズリング)の2人の物語である。ロサンゼルスで出会った2人は、お互いの夢を支え合いながら愛し合う仲となる。しかし、理想と現実の中でミアとセブは衝突し、お互いにそれぞれ理想の生活スタイルを築くことになる。

 今までの古典恋愛映画やジャズを取り入れながら、ブロードウェイとは一線を画したミュージカル映画となっているのが特徴。オープニングは渋滞している高速道路の車から人が飛び出し、みんなで「アナザー・デイ・オブ・サン」を歌い始める。人種も性別も体形も関係なく、誰もが車から降りて歌い出すのは圧巻。

 ミュージカル映画を観ていると、歌によって物語が中断されてしまうと感じる人もいるだろう。しかし、デイミアン・チャゼルの編集ならばそのように感じることはまずない。豪勢なオープニング後も自然に物語へと移り、本作の見どころの1つであるミアとセブのタップダンスシーンへの入り方も鮮やか。その場面で踊らないのはむしろおかしいと思わされるほど、自然な入り方になっている。

 音楽は日常生活の一部で、どこにでも音楽は流れている。そのように感じさせる演出と編集技術は圧巻の一言である。

■大ヒットを受けてサントラの人気も絶好調


 『ラ・ラ・ランド』はアカデミー賞において作曲賞と歌曲賞を受賞しているだけあり、音楽の完成度が非常に高い。デイミアン・チャゼル自身がジャズに対する造詣が深いこともあり、前作『セッション』以上に力が入っているのがわかる。

 その高い完成度を受け、『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックが爆発的な人気となっているようだ。

 『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックは、劇中のオープニングで使われる「アナザー・デイ・オブ・サン」も含んだ15曲。iTunesでは2位を獲得しており、劇場によっては『ラ・ラ・ランド』の観賞後に売り切れになることもあるようだ。価格は2,700円(税込)。iTunesなど各種音楽ダウンロードサイトなどでも入手可能。

 また、通常版にはない未収録曲7曲とアレンジ版5曲が含まれた「La La Land - The Complete Musical Experience」は、ダウンロード限定で配信スタートしている。

■『セッション』からJ・K・シモンズが出るなどファンサービスも充実


 音楽によって極上の時間を堪能することができる『ラ・ラ・ランド』。ストーリーも十分楽しむことができる作品だが、とにかく音楽を劇場にて感じてほしいと思う。

 また、デイミアン・チャゼルの前作に当たる『セッション』の「フレッチャー」こと、J・K・シモンズも少しだけ出演。前作と同じように厳しい人柄役となっており、この辺りも憎い演出である。

 音楽・演出・物語において穴のない『ラ・ラ・ランド』に、今年の春はどっぷりと浸かってみてほしい。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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