Google検索結果の上部に表示されるスニペット枠は嘘ニュースよりも有害

2017年3月10日 09:42

印刷

記事提供元:スラド

 GoogleのWeb検索を使った検索時、検索結果の最上段に検索キーワードと関連すると判断された情報が枠で囲まれて表示される場合がある。これはアンサーボックスなどと呼ばれているのだが、ここに不適切な情報が表示される場合があるという指摘が出ている(The Outline掲載記事「GOOGLE’S FEATURED SNIPPETS ARE WORSE THAN FAKE NEWS」)。

 アンサーボックスは、その名の通り質問のようなフレーズを検索した場合などに出てくるもので、フレーズに対応する答えを表示することが期待される。しかし、ここに表示されるものは必ずしも正しいものではないという。

 記事では正しくないものが表示される例として、「presidents in the klan(白人至上主義団体KKK所属の大統領は」という検索キーワード(複数の大統領の名前が表示される)や、「is obama planning martial law(オバマは戒厳令を計画しているのか)」という質問(「極左過激派の考案した手法を使ってアメリカを分断し混乱とパニックに陥れようとしている」といった旨の文章が表示される)を挙げている。

 このほかにも、不正確なコンテンツを集めたようなサイトや偏った思想を持つサイトから引用した情報を表示したり、ジョークとされるネタを表示するといった例も挙げられている。

 こういった不正確な情報を検索結果のトップに表示することでこれらが正しいと受け取られる可能性があり、特に情報リテラシが低い若者への影響も心配される。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | Google | ニュース | IT

 関連ストーリー:
Googleが「日本語検索の品質向上」に向けた検索アルゴリズム改善を行う 2017年02月04日
Facebookが1年以上前の事件に安否確認機能を有効化し、嘘ニュースを拡散する結果に 2017年01月02日
CNNがポルノを放送?嘘ニュース?メディアが振り回される感謝祭 2016年11月27日
2013年、嘘ニュースに振り回されたメディア 2014年01月01日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事