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米国で「ベーコン不足」がSNSなどで拡散、実際は供給に問題なし
米国における冷凍豚バラ肉の在庫が1957年以来最低というレベルに急減しており、そのせいでベーコン不足や価格の上昇が発生しているという噂が米国で広まっているそうだ(ナリナリドットコム、Business Insider、CBS Tampa Bay)。養豚業界は豚の生産量を増やしているにも関わらず市中在庫は減っているという状態で、そのせいで1月には価格が20%も上昇しているという。
ところが、この話は正しくなく、実際にはベーコン不足は発生していないという(QUARTZ、New York Times)。豚の在庫不足という話は、「Ohio Pork Council」というアメリカ中西部の農業系ロビイストグループが「baconshortage.com」というサイトを作ったことが発端だったという。このサイトは現在停止されているが、ここで前述の「冷凍豚バラ肉の在庫が1957年以来最低」という話が出ており、そこからベーコン不足という話がSNSやニュースサイトなどを通じて拡散した模様。
市場調査会社Express Markets, Inc(EMI)の豚分析担当責任者によると、「ベーコン不足」は発生しておらず、実際のところは豚の供給は十分にあり、そのためベーコンも十分に供給されているという。とはいえ、冷凍豚バラ肉の市場在庫が減少しているのは確かで、実際に豚バラ肉の価格が上昇しているのも事実だそうだ。
ちなみにQUARTZの記事によると、米国においては豚肉よりも牛肉のほうが消費量が多いとのことだが、近年その差は小さくなっており、また最近では豚の生産量が牛の生産量を抜いたという。
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