現地隊員書いた一次情報「しっかり保管すべき」防相

2017年2月10日 11:30

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記事提供元:エコノミックニュース

 南スーダンPKO活動派遣隊の「日々報告」のうち、「戦闘が生起したことから宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ、市内での突発的な『戦闘』への巻き込まれに注意が必要」とした状況報告があった南スーダン派遣施設隊「日々報告」第1639号などについて、防衛省は当初、廃棄され、残っていないとしていた問題で、稲田防衛大臣は「日報は法令に基づいて廃棄していた、法律上問題ないということで、隠蔽でも紛失でもない」としたうえで「違うところにあったのであれば、開示すべきかと言われれば、開示すべきだと思っている」と答えた。

稲田防衛大臣は河野太郎前国務大臣らの求めで「再度範囲を広げ探索したところ、今般、統合幕僚監部において『日報』が電子データとして見つかったとの報告を受けている」(稲田朋美防衛大臣)と残っていたとする経緯を説明した。

 また「関係法令に基づいて取り扱いを行うということは当然だというふうには思うが、第一次資料的なもの、どの範囲までかということは少し検討しなければいけないが、法的義務はさておき、ある一定期間は置いておくべきだというふうに思っている」と語り「全てこの現地(南スーダン)にいる隊員が、その見聞きしたことを書いている『一次資料』については、私はしっかり保管すべきだと思っている」と記者会見で答えた。

後年に歴史検証するうえでも2次加工された情報でなく、「1次情報」が最も検証するうえでの価値を持つものになるだけに、こうしたPKO活動などに関する案件では「一定期間」も最短10年くらいの保存が求められそうだ。(編集担当:森高龍二)

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