トム ブラウン ニューヨーク、2017年秋冬メンズコレクション発表

2017年1月26日 18:15

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記事提供元:ファッションプレス

 トム ブラウン ニューヨーク(THOM BROWNE. NEW YORK)が、2017-18年秋冬メンズコレクションを2017年1月22日(日)にフランス・パリで発表した。

 蛍光灯が吊るされた正方形の会場。それぞれの蛍光灯の下には極厚のフェルトが不規則に積まれている。静かに現れた1人の男は、グレーのヘリンボーンでできた全身スーツを身に纏っている。そこにはくるみボタンのような小さな“マル”が平面上でジャケットを具現化するべく並んでいる。

 ゆっくりと、そして次々に現れる同じ風貌の彼らは、よく目を凝らすとそれぞれ“マル”の位置が異なっている。ダブルブレストジャケット、ブレザー、そして中にベストを合わせた3ピーススーツ。ボトムスも同じで、ハーフパンツやロールアップが“マル”だけで認識できる。中に着たシャツの袖は腕の2倍もあろうかというほど長く、裾を引くものすら登場している。

 彼らが去っていくと、次に登場したのは平面的なルックだ。手に持ったバッグまでが平らになっている。まるで机上に並べたパターンをまるごと再現するかのように、袖や身頃はもちろん、パンツの見返しやベルト部分などディテールパーツまでが“マル”によって止められている。さっきと同じく形は様々で「おそらくこの形になるのでは…」と想像が膨らんでいく。

 最後には、それらパーツが接続された洋服としての完成形が列を為す。完成しているとはいっても、平面をただ糊でつなぎ合わせただけのような違和感がある。それもそのはず、肩の部分や背中の中心線の中にはボタンで組み立てられている部分があるからだ。それでもやはり明確なのはテーラリングの美しさであり、計算されつくされた設計がこの難解な洋服を可能にしている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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