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「日韓関係発展させる事で一致」韓国外交部強調
政府が6日、韓国釜山の日本総領事館前歩道に慰安婦を象徴する少女像が市民団体により設置されたことに遺憾の意を示し、日韓ハイレベル経済協議の延期など対抗措置を発表したことに、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は同日午後、長嶺安政駐韓大使を同部庁舎に呼び、遺憾を表明するとともに韓国政府の立場を伝えた。また、聯合ニュースは外交部の話として「両者は日韓関係を継続的に発展させるとの認識で一致したと外交部が強調した」と報じた。
それによると「尹外交部長官は『日本政府が発表した措置について遺憾を表明するなど、韓国政府の立場を伝達した』と説明。その上で、『尹長官と長嶺大使は慰安婦合意を着実に履行していく立場をあらためて確認し、両国政府間の信頼関係に基づき、韓日関係を継続的に発展させていくとの認識で一致した』と強調した」。
これについて聯合ニュースは「韓国政府の立場を伝えるとともに、同問題が両国関係の悪化につながることは避けたい考えを強調したものとみられる」と報じている。
この問題は韓国の市民団体が釜山の日本総領事館に面した歩道に少女像を昨年12月30日に設置したもので、菅義偉官房長官は6日、「日韓関係に好ましくない影響を与えるとともに、領事関係に関するウィーン条約に規定する領事機関の威厳等を侵害するものと考えている」として「極めて遺憾」と表明。
そのうえで(1)在釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合せ(2)長嶺安政駐韓大使、森本康敬釜山総領事の一時帰国(3)日韓通貨スワップ取極の協議の中断(4)日韓ハイレベル経済協議の延期の措置をとる、と発表した。
また、菅官房長官は「政府として少女像を早急に撤去するよう、引き続き韓国政府や関係自治体に強く申入れをしていく。今後とも日韓それぞれが合意に責任をもって実施していく、このことが極めて重要」と韓国政府の対応を注視したい意向をうかがわせた。
自民党の二階俊博幹事長は6日夜のBSフジのニュース番組に出演し「韓国が日本にとって大事な国であることには違いないが、交渉したり、いろいろなことを話し合ったりしていくには面倒な国」と語った。だからこそ、根気強く、粘り強い対応が求められているということのよう。(編集担当:森高龍二)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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