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NokiaとApple、特許をめぐる争いが再燃
2011年に和解に達したNokiaの特許をめぐるNokiaとAppleの争いが再燃している。
Appleは20日、特許保有会社8社(パテントトロールとも呼ばれる)を相手取り、反競争行為の是正を求める訴訟を提起した。訴状によれば、2011年に和解した際にNokiaは標準必須特許(SEP)をFRAND(公正・合理的・非差別的)な条件でライセンスすることを約束したが、NokiaのSEPを取得した特許保有会社はFRANDのレベルを上回る使用料を求めてAppleを繰り返し訴えていたとのこと。また、Nokiaがこれらの特許保有会社による特許使用料つり上げに関与したとも述べている(The Registerの記事、9to5Macの記事、訴状: PDF)。
一方Nokia Technologiesは21日、Appleが特許を侵害したとしてドイツと米国で訴訟を提起。翌22日には日本や英国などでも訴訟を提起し、訴訟は計11か国で計40件の特許を対象にしたものとなっている。40件の中にはNokiaが以前から保有していた特許のほか、2013年に買収したNokia Siemens Networks(NSN)と2016年に買収したAlcatel-Lucentの保有していた特許も含まれる。特許権侵害の対象製品はiPhone 3GS以降のiPhone全モデルやiPad Pro、iPad MiniとiPad Air全モデル、iPod Touch、Apple Watch、Apple TVのほか、Find My iPhone/iPad/iPadサービスと幅広い(Nokiaのプレスリリース[1]、[2]、米国での訴状: PDF、Ars Technicaの記事、VentureBeatの記事)。
訴訟に伴い、AppleではオンラインストアでのWithingsブランドの製品の取り扱いを中止したという。Withingsは4月にNokiaが買収しており、Appleは実店舗での取り扱いも中止するとみられている。Appleは2014年にBoseと特許関係で争った際にもストアでのBose製品の扱いを中止している(Mac Rumorsの記事、9to5Macの記事[2])。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | モバイル | YRO | 法廷 | パテント | アップル
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