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健康・機能性食品素材市場、15年度は前年比2.2%増の1009億1500万円
矢野経済研究所では、国内の健康・機能性食品素材市場の調査を実施した。調査期間は2016年7月~9月、調査対象は食品配合原料供給メーカー(バルク供給企業)、健康食品受託製造企業、健康食品メーカー、関連団体・省庁等。調査方法は同社専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査を併用した。
それによると、2015年度の健康・機能性食品素材市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比102.2%の1,009億1,500万円となり、DHA・EPA、ローヤルゼリー、コラーゲン、BCAA、ブルーベリー(ビルベリー)などの市場規模上位の素材がおおむね堅調に推移したことで、32素材合計の市場規模も拡大した。高齢化社会の進行によるシニア層の拡大といった市場環境に大きな変化はないものの、訪日外国人客によるインバウンド需要の高まりと、2015年度に開始された機能性表示食品制度が、各機能性素材の市場に好影響を与えていると考えるとしている。
また、2015年4月に開始された機能性表示食品制度は届出件数が400件を越え、徐々に市場が形成されつつあるという。ヒアルロン酸など、同制度を利用することにより停滞気味であった市場が活性化された事例もあり、今後は健康食品メーカーにおいても、機能性食品素材の採用に当たり同制度への対応可否が重要視されていくと考える。
ロコモティブシンドローム対策素材、スポーツニュートリション素材としては、引き続きアミノ酸を中心に堅調に推移しているという。今後も、シニア層の増加や、ロコモティブシンドローム対策・サルコペニア予防への意識が高まる事で、需要は拡大し、市場は拡大基調で推移していく見通しである。他にも近年、消費者の間で‘腸内フローラ’の重要性が広く認識されるようになっており、‘整腸素材’が注目されているとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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