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Amazon、スコットランドの倉庫での劣悪な労働条件が批判される
headless 曰く、 英国・スコットランドで、Amazonの倉庫で働く派遣労働者の劣悪な労働条件が批判にさらされている(Ars Technica、Guardian、Courier)。
スコットランド・ファイフの配送センターで働く派遣労働者の賃金は英国の最低賃金をわずかに上回っているが、派遣会社が手配するバスの運賃が1日10ポンドかかるため、最低賃金を下回る計算になる。1日のバス代は地元の路線バスの1週間パスよりも高額であり、交通費を節約するため、冬の寒さにも関わらず、配送センターの近くにテントを張って寝泊まりする労働者もいるそうだ。
倉庫内を1日に10マイル以上も歩いて注文された商品を揃える仕事をしたThe Sunday Timesの覆面リポーターによれば、労働者用の飲み水タンクは常に空だったという。また、医師の診断書があっても1日の欠勤には懲戒ポイントが1ポイント付けられ、6ポイントを超えると解雇されることもある。30秒の遅刻でも0.5ポイントとなり、そのほか目標が達成できなかった場合やミスが多い場合にも懲戒ポイントが付けられるとのこと。
一方、Amazonでは他社に劣らない賃金を支払っており、安全で楽しく働けるようにしていると説明している。仕事の内容は雇用前に説明し、それぞれの労働者にあった仕事ができるようにさまざまなポジションを用意しているという。また、期待通りの仕事のレベルに達しない人については、専用の指導も行うとのこと。飲み水については、いつでも飲めるように用意していると述べている。
しかし、スコットランド自由民主党のウィリー・レニー党首は、最近の報道が地元の人々から長期にわたって聞かされていた内容と一致すると述べ、多くの人にとって耐えがたい労働環境をAmazonが作り出したのは間違いないと述べているとのことだ。英Amazonの劣悪な労働環境は以前から報告されている。
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