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政府、高速増殖炉「もんじゅ」に代わる実証炉の開発方針を示す
あるAnonymous Coward 曰く、 高速増殖炉「もんじゅ」についてはたびたびトラブルが発生し、長期にわたって稼働停止したまま廃炉を含む見直しが議論されているが、これに代わる新たな高速炉の開発が検討されているという。来月この新しい高速炉の開発方針を決定し、2017年から工程表を作成するようだ(日経新聞)。
しかし、もんじゅについては現在も今後が明らかになっておらず、その検証がないまま新高速炉の開発が進められることには批判の声もある(ハフィントンポスト)。
そもそももんじゅは「核燃料サイクル」を実現するための施設であり、使用済み核燃料を核燃料として再利用できる形に転換することを目標としていた。しかし、日本では特に福島第一原発における事故後原子力発電施設に対する懐疑的な世論が強くなり、今後の原子力発電についての先行きは不透明である。そのため、核燃料サイクルの必要性自体に疑問点がある。
いっぽう政府・経済産業省は核燃料サイクルを今後も推し進めたい方針で、自民党への根回しを進めているようだが、自民党の河野太郎衆議院議員がこれに付いての説明には嘘が多いのではないかとの指摘をしている(河野太郎氏のブログ記事「どーしても核燃料サイクルをやりたい!?」、「続どーしても核燃料サイクルをやりたい」)。
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