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WHO、ジカウイルス関連の緊急事態終了を宣言、継続的な研究・対策に
世界保健機関(WHO)は18日、ジカウイルスに関連して出されていた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」の終了を宣言した(WHOの発表、Ars Technicaの記事)。
WHOの緊急委員会(EC)は2月、ブラジルと仏領ポリネシアで顕著な発生が報告された小頭症や神経性疾患とジカウイルス感染の地理的・時間的関連性に基づき、PHEICを勧告した。その後の調査でジカウイルス感染と小頭症の関連が示されたことから、長期にわたる対策が必要になっている。そのため、ジカウイルスや関連する疾患が集中的な対策を要する公衆衛生上の懸念であることは変わらないものの、国際保健規則(IHR)で規定されるPHEICには該当しなくなったという。
ジカウイルスや関連する疾患については判明していないことも多いが、ECでは継続的な研究により明らかにしていくことが最良と判断。長期にわたる疾患等の実態を解明すべく、現在の研究を継続的なプログラムに拡大するよう勧告している。 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 医療
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