16年第3四半期のスマホ販売は3億7千万台、大幅増は中国メーカーのみ

2016年11月19日 20:38

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記事提供元:スラド

Gartnerのデータによると、2016年第3四半期のスマートフォン販売台数は前年同四半期から1,911万台増(5.4%増)の3億7,329万台となったが、1位のSamsungと2位のAppleは販売台数・シェアともに減少しており、大きく増加したのは中国メーカーのみという状況だったようだ(プレスリリース)。

第3四半期当初快調だったSamsungはGalaxy Note 7の発火問題が影響し、販売台数は1,185万台減(14.2%減)の7,173万台となり、12.3%減少した2014年第4四半期を上回る過去最大の減少幅となった。市場シェアも4.4ポイント減の19.2%となっている。

Appleは4四半期連続で前年同四半期から減少しており、第3四半期の販売台数は306万台減(6.6%減)の4,300万台。市場シェアは1.5ポイント減の11.5%となり、2009年第1四半期以降最低シェアとなった。Apple最大の市場である米国と中国での販売台数は、それぞれ8.5%、31%減少したとのこと。
一方、3位のHuaweiは508万台増(18.5%増)の3,249万台、市場シェアも1ポイント増の8.7%となり、Appleとの差を縮めている。4位のOppoは1,307万台増(110.1%増)の2,494万台と2倍以上に増加しており、市場シェアも3.3ポイント増の6.7%となっている。Xiaomiと入れ替わりに5位に上昇したBBK Communication Equipmentも944万台増(90.1%増)の1,988万台と2倍近く増加し、市場シェアは2.4ポイント増の5.3%となった。

BBK Communication EquipmentはOppoと同じBBK Electronics(歩歩高電子工業)系列であり、合計ではAppleを上回っている。vivoやOnePlusも同系列の企業で、BBKブランドのスマートフォンは発売されていないので、今回の数字はvivoのものかもしれない。

OS別にみると、Androidが2,754万台増(9.2%増)の3億2,767万台で、市場シェアは3.1ポイント増の87.8%となった。iOSはベンダー別のAppleと同じ数字だ。Windowsは439万台減(74.7%減)の148万台で市場シェアは0.4%、BlackBerryは60万台減(61.3%減)の38万台で市場シェアは0.1%。その他のOSも38万台減の76万台で、市場シェアは0.2%となっている。 スラドのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | ビジネス | 統計 | 携帯電話 | 中国

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