流れている音楽特定アプリ「Shazam」、Mac版は常に周囲の音拾う

2016年11月19日 12:10

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 流れている音楽をマイクで拾うことで、瞬時にその曲名を検索できるアプリ「Shazam」のMac版は、常にマイクで周囲の音を拾う状態になっているという。アプリの表示上はマイクをOFFにすることが可能だが、実際にはバックグラウンドでマイク機能が有効化されているという。このことを発見したセキュリティ研究者Patrick Wardle氏はユーザーが知っておくべきバグだとしている(MOTHERBOARD氏のBlogSlashdot)。

 Patrick Wardle氏は、Macのセキュリティツールを開発している元NSAのハッカー。同氏はWebカメラとマイクを使用する場合にユーザーに警告を表示するアプリを開発して使用しており、これによって問題を発見できたという。誤検出の可能性もあるため専用の監視ツールを製作して確認を行ったが、アプリ起動中はマイク機能を停止させることはないと判明したそうだ。

 このことについて、MOTHERBOARD紙がShazamの広報を担当しているVP Global Communicationsに問い合わせたところ、広報のJames Pearson氏は、「ユーザー側がONにしないかぎり、音声が処理されることはないため、プライバシー上の問題はありません」と回答している。マイクをバックグラウンドで起動し続けている理由は、マイクの初期化に時間が掛かるために検索に影響するからだそうだ。

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