トランプ大統領誕生でITや科学などの政策はどう変わるのか

2016年11月11日 21:14

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ドナルド・トランプは大統領選を勝ち抜き第45代アメリカ合衆国大統領になることが決まった。この勝利は技術や科学、そのほかの分野にどのような影響をもたらすのだろうか。ArsTechnicaが複数の分野に関してこの問題の検証を行っている。

 通信やネットの中立性といったインターネットサービスに関する政策は予測が困難だという。というのも、選挙期間中はほとんど電気通信政策に語らなかったためだ。しかし、選挙前の2014年に行ったツイートから考えると、ネットの中立性ルールは覆されるか弱体化する可能性があるという。選挙中、ロシア政府のハッキングを許容するかのような発言をしており、サイバーセキュリティと暗号化の問題についても不透明だ(ArsTechnica)。

 科学分野についても発言や特定分野をプッシュする発言をしていない。ただ自閉症ワクチンの発見といった新技術や発見に関しては若干興味を示しているという。中国に産業を取られたという発言から、気候変動への対処についてはまったく興味がなく、真逆の政策を採るとみられている。

 宇宙開発には興味を持っているようだ。共和党の上級政策アドバイザーは、NASAのコアミッションは探査と科学でなければならない。これらはトランプの宇宙計画の基本となると発言している(SPACE NEWS)。

 シリコンバレーに関する風当たりは強くなる可能性がある。大統領選挙中、ほとんどのIT企業トップがヒラリークリントンを支持してきたこと、トランプの基本方針とも言える反グローバリズム路線に対抗している分野であるためだ。またAppleのティム・クックやAmazonのジェフ・ベゾスとは折り合いが悪いことも判明している。このためITトップからは今後については悲観的な発言が多いようだ(VentureBeatForbesSlashdot)。

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