銀行システムの不具合悪用し口座残高を増やした元行員が逮捕

2016年11月6日 21:09

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 銀行システムの不具合を悪用して口座の残高を増やしていた三井住友銀行の元行員が逮捕された。銀行側の被害額は約11億円にも上るという(産経新聞朝日新聞)。

 悪用された不具合は、システムを特別なモードに切り替えることでドルを購入する際の為替レートを自由に設定できてしまうというもの。これを悪用し、架空会社名義で作った口座に入金した数十万円を不適切な為替レートでドルに換え、通常のレートで日本円に換え直すことで、システム上は(為替レートがおかしいという点を除いて)適切に口座残高を十倍に増やすことができたという。

 三井住友銀行側は問題に気付かず、国税庁からの指摘で発覚。その後警視庁に告発され逮捕に至った模様。また、問題のシステムは修正されたという。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | バグ | IT | お金

 関連ストーリー:
コンビニATMで偽造カードが一斉に使用される事件、総額14億円以上が不正に引き出される 2016年05月23日
横浜銀行委託先社員がカードを偽造、数千万円を不正に引き出す事件が発覚 2014年02月05日
三井住友銀行のインターネットバンキングで新たな不正画面の表示を確認、不正送金被害も 2013年08月17日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事