Cisco、海賊版ライブストリーミングを元から絶つ技術開発

2016年10月28日 18:58

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記事提供元:スラド

headless曰く、 放送中のテレビチャンネルをそのまま再送信する海賊版ライブストリーミングを元から絶つという技術「Streaming Piracy Prevention(SPP)」をCiscoが開発したそうだ(Cisco BlogsTorrentFreakSoftpedia)。

 コンテンツ保護サービスなどを提供するFriend MTS(FMTS)によれば、海賊版ストリーミングプラットフォーム上のHDチャンネルは先月だけで12,000ユニークインスタンスが検出されており、SD解像度を含めると22,000チャンネルに及ぶという。主にソースとなっているのは有料テレビ放送を普通に契約したユーザーであり、再送信によりコンテンツプロバイダーに大きな損害を与えている。

 こういった海賊版ストリーミングプラットフォームに対し、米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)などに基づく削除要請をしても効果がない。またインフラを提供するプロバイダー側も、問題のサービスが大きな収入源になっていることもあって削除要請への対応は遅い。生中継のスポーツイベントなどの場合には迅速な対応が必要となり、従来の方法で海賊版ストリーミングを防止するのは困難だ。

 Ciscoが開発したSPPでは、セッション/サブスクリプションを特定可能なウォーターマークをストリームに埋め込むことで、再送信を行っているユーザーを検出する。このユーザーに対する配信をブロックすることで、海賊版のライブストリーミングも遮断できるという仕組みのようだ。検出にはFMTSの技術を用い、一連の処理は自動でリアルタイムに実行できるとのことだ。

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