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設計終わっていないのに工事進んでいた三菱重工の客船建造が話題に
先日「三菱重工客船建造事業、約10年ぶりに受注した超大型客船で大赤字を出し廃止の瀬戸際」という話があったが、この客船事業に対する評価委員会の報告が10月18日に行われ、報告書も公開された(三菱重工の発表)。
三菱重工の客船建造事業において、2011年に受注した客船建造が「想像を超える困難な工事」となり、巨額の損失を出したことを受け、評価委員会を結成して問題点を洗い出した、という話なのだが、ここに掲載されている工程表が酷いとして話題になっている(Togetterまとめ)。
問題の工程表は公開された報告書PDFの6ページに掲載されているのだが、本来9~10か月間で完了する計画だった基本設計に2年以上が費やされており、それとともに詳細設計期間も大幅に延長。船殻工事や設備・内装工事と並行して基本設計や詳細設計が行われる状態になっていたそうだ。これによって船殻艤装工事の工数が大幅に増え、内装工事の手戻りなどによって船殻艤装工事費も内装工事費も大幅に増加することになったという。
これらを踏まえ、「困難性への認識の乏しさ」「楽観的で拙速な受注判断」などの問題点が指摘されている。これに対し、「IT業界からはこれが普通です」という声が多く寄せられているようだ。
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