刑務所の懲役に対し、企業から労働条件が良すぎるとクレーム

2016年10月18日 17:16

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 刑務所では懲役刑としてまた受刑者の矯正及び社会復帰を図る目的で刑務作業が課されるのだが、一般社会の労働と比べて時間が短いなど良心的な環境であるため、出所者を雇う企業から出所後の労働に耐えられる集中力がないなどのクレームが付いているという(西日本新聞の記事)。

 懲役刑の場合、刑務所では刑務作業が課せられるのだが、この内容がきちんと労働基準法の8時間制限に従ったものであるため、かつ刑務所ではその他に運動時間などもあるためその分を引いて7時間となり、さらに入浴がある日は1時間以上短縮されることもあるという。日本の正規労働者の平均労働時間は8.9時間とされており、刑務所は土日祝日も休みで、休憩時間もあり、一般社会からほど遠いホワイトな環境になってしまっているとのこと。これに対して企業からはクレームが寄せられており、法務省では試験的に全国6刑務所で1日8時間制、さらに入浴時間は業務外とするなどの改悪を図ったとのこと。しかし結果として、刑務官が残業を強いられているという。

 タレコミ子としては、2chで昔から見かけるITエンジニアと刑務所の比較のコピペを思いだして涙を禁じ得ないニュースである……。

 なお、「8時間労働」について受刑者は、「社会復帰に役立つ」などとして肯定的な模様。

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