政府、過労死等防止対策白書を閣議決定

2016年10月8日 17:25

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 政府は7日、過労死等防止対策推進法に基づく初の年次報告書「過労死等防止対策白書」を閣議決定した(報道発表資料NHKニュースの記事日本経済新聞の記事)。

1年間のうち1か月の時間外労働時間が最も長かった正規雇用従業員について、時間外労働時間が過労死ラインとされる月80時間を超えると回答した企業は22.7%。業種別では「情報通信業」(44.4%)が最も多く、「学術研究、専門・技術サービス業」(40.5%)、「運輸業、郵便業」(38.4%)が続く。残業の発生する原因としては、「業務量が多い」「人員不足」「仕事の繁閑の差が大きい」「顧客からの不規則な要望に対応する必要がある」などを挙げる企業が多い。

勤務日における睡眠時間が長くなるほど疲労の蓄積度が低くなる一方、睡眠時間が「足りていない」「どちらかといえば足りていない」との回答が計45.6%を占める。また、高ストレス者の多い業種としては、医療や福祉、サービス業が挙げられている。

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