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「民主政権で日米関係ぼろぼろ」は私的認識―稲田朋美防衛相
稲田朋美防衛大臣は5日の参院予算委員会で「民主党政権時代、日米関係はぼろぼろだった」と民進党・蓮舫代表の質問に答えた根拠について、民進党の福山哲郎議員(元内閣官房副長官)の質問に答え「平成23年3月号の正論対談での話」としたうえで「選挙約束で普天間飛行場の名護市辺野古への代替基地建設に対し『最低でも県外、国外』と言われ、鳩山政権でかなり混乱した」と鳩山政権時に鳩山首相が普天間代替基地は最低でも県外に持っていくと公約したことで、混乱をきたしたと答えた。
また「尖閣諸島で中国漁船が衝突し、Vサインして中国に帰っていった」などを理由にあげたが、日米関係がぼろぼろの根拠については「日米同盟も強いものではなく、壊れかけていたとの私自身の認識を申し上げたもの」と私的な認識を語ったものに過ぎないとトーンダウンさせた。
そのうえで、稲田防衛大臣は中国による尖閣諸島周辺の領海侵入や接続水域への侵入は「民主党政権時に尖閣を国有化してから増えてきた」と国有化が最大要因との認識をうかがわせた。
稲田防衛大臣は「最近では、毎日、3~4隻が接続水域に侵入している」と緊張状態が続いているとした。尖閣接続水域への中国船による侵入件数の問いには、平成20年から24年7月までに5回、尖閣国有化の8月から12月までで20回、25年12回、26年32回、27年35回、28年1月~8月26回と答えた。
福山議員は「安倍政権になってからの方が増えている」と指摘し「尖閣に対し、日米安保5条適用を公に言って頂いたのは、当時のクリントン国務長官で、前原誠司外務大臣との会談で言って頂いた」と指摘し、民主党政権では日米関係ぼろぼろ、と言ったことに対し「根拠のないことを言うのは、やめて頂きたい」と強く釘を刺した。(編集担当:森高龍二)
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