Appleが警察にiMessageのログを提供していることが判明

2016年10月3日 20:48

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 AppleがiMassageの使用ログを警察に提供していたことが明らかになった(The InterceptEngadget JapaneseGIGAZINESlashdot)。

 iMessageはiOSデバイス同士でショートメッセージをやり取りできる機能だが、送受信されるメッセージは暗号化されており、「米麻薬取締局でも傍受不可能」とされていた。ただし、iMessageではメールの送信時に電話番号から送信先を取得するためにAppleのサーバーに問い合わせを行うとのことで、今回Appleが警察に提供したデータはこのログだという。ログには日時や送信先および送信元の電話番号、使用したIPアドレスが含まれるそうだ。

 また、Appleは2013年に「顧客のプライバシーに関する誓約」を公開し、その中で「私たちは顧客の居場所に関するデータを保存していません」と述べているが、IPアドレスからはある程度の居場所の特定が可能であるため、声明に反したログの収集を行っているとも言えるとの指摘もある。

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