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ボッテガ・ヴェネタ 17年春夏コレクション - メンズ&ウィメンズ初の統合ショー
ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は、ブランド創立50周年、そしてクリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤー就任15周年を記念して、社屋を初めて飛び出し、アニバーサリーコレクション2017年春夏を発表。同時に、メンズ・ウィメンズの統合ショーに初めて挑んだ。ミラノ・ファッション・ウィーク4日目の2016年9月24日(土)のことである。
会場は、イタリアでも指折りの美術館の一つ、ブレラ美術館に隣接したブレラ国立美術学院。古典的な彫刻や芸術作品が並ぶ廊下がランウェイへと変わり、ミュージックライブさながらの大きなライティング演出が行われた。人気モデルのジジ・ハディッド・女優のローレン・ハットンも登場し、観客からは大きな声援が飛び交った。
ハッピーでチャレンジング要素が転がっているシーズンであるが、コレクションピースはとてもシンプル。コート、パンツ、ジャケット、シャツドレスといったスタンダードウェアを上質な素材で仕立て、ボッテガ・ヴェネタらしい気品を纏わせている。ボッテガ・ヴェネタの象徴・蝶もランウェイに舞い降り、ドレスの上で豊かな表情を魅せていた。
特筆すべきは、アイコンのレザーの調理方法だ。コットンやリネンをボンディングして、形状記憶の機能を持たせている。紙のように薄手で、クシャクシャとしたテクスチャーに驚かされた。また、ソリッド状の光沢感を持たせたり、ピンク・イエローといった鮮やかな色彩で染め上げたレザーコートやジャケットもあった。
シルエットは、ここ数シーズン続いていたロング&リーンにアレンジを加え、ロング&フレアなタッチがムードだ。レディ―スのドレスにはサイドにプリーツを、メンズのパンツはたっぷりと生地を使用してワイド&クロップドの形に整えた。
コーディネートとしては、素材の対比を意識したものが多く、重量感のあるテキスタイルにはシースルーを掛け合わせ、両者の長所を引き出しているようだ。なお、バックラインからは15種の新作が今季デビューしている。
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