Google検索するIS支持者に向けて反IS的コンテンツを広告として表示する試み

2016年9月22日 13:00

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記事提供元:スラド

 Alphabet(Googleの親会社)傘下でサイバーセキュリティや言論の自由などに関する研究を行っているJigsawが、イスラム系テロ組織ISに対抗するプログラムを開始したそうだ(WIRED)。

 このプログラムは「Redirect Method(軌道修正法)」と呼ばれており、ISに賛同する人達がその考えを変えることを目指すものだという。具体的にはIS支持者が検索するようなキーワードの検索結果横に「ISの洗脳を解くのに有効だと考えた動画」へのリンクを出すというもの。

 ISに対し懐疑的に思って検索を行ったとき、その正体に関する情報やISを否定する情報に繋がるリンクを適切に表示することで、ISへの支持を思いとどまらせるという。実際にこれは非常に効果的だったそうで、表示された広告は通常の広告の3~4倍の頻度でクリックされ、さらに動画の視聴時間も長かったそうだ。

 なお、表示された広告テキストはISを否定するものではなく、「ISは合法?」「ISに加入したい?」といったフレーズだったという。

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