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4~6月のタブレット出荷台数は前年比5.8%増の179万台
IT専門調査会社 IDC Japanは、国内タブレット市場の2016年第2四半期(4月~6月)の出荷台数実績値を発表した。
それによると、2016年第2四半期のタブレット端末の出荷台数は、前年同期比5.8%増の179万台となった。これをセグメント別に見ると、家庭市場向けは前年同期比22.0%増の140万台、ビジネス市場向けは28.3%減の39万台となった。市場の中心である家庭市場向けタブレットは、通信事業者向け出荷を中心としたファーウェイが市場をけん引し、前年同期比プラス成長となった。一方ビジネス市場向けの出荷は、学校などの案件はいくつかあったものの、ここ数四半期同様、B2B2Cなどの大型案件が無かったことや、企業におけるタブレット需要が低かったことがマイナス成長の主な要因だという。
タブレット市場を「デタッチャブルタブレット」(ハードウェアキーボードが脱着できるタブレット)と「スレートタブレット」(通常のスレート型タブレット)で分けて見ると、デタッチャブルタブレットの出荷台数は42万台(前年同期比52.5%増)、スレートタブレットは137万台(前年同期比3.3%減)となった。また、デタッチャブルタブレットの出荷比率は23.5%と、徐々にタブレット市場の中で出荷比率が高くなってきている。デタッチャブルタブレットは、従来Windowsタブレットが中心でだったが、2015年第4四半期(10月~12月)以降、アップル iPad Proの出荷開始によってこの比率が高まってきていることが大きな要因だとしている。
2016年第2四半期の国内タブレット市場出荷台数の上位5社は、アップル、ファーウェイ、NEC Lenovoグループ、京セラ、エイスースとなった。アップルは、前年同期比9.6%増とiPad Proの出荷およびiPad Air2の価格改定により出荷台数を伸ばし、43.8%と高いシェアを維持している。またファーウェイは、通信事業者向け出荷が好調に推移し前年同期比で約7.2倍の出荷台数となった。
今後の見通しに関し「デタッチャブルタブレットは、タブレット市場全体を底支えし市場の4分の1に近づきつつある。またデタッチャブルタブレットは、CPUが高性能化しつつあり、特に家庭市場ポータブルPCのプレミアムゾーンを置換える存在となってきている。今後スマートフォンに慣れたユーザーがPCの購入を検討する際、スマートフォンに近い操作性でPCを操作できるデタッチャブルタブレットが選択される可能性が高まっていくだろう」とIDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野浩寿氏は述べている。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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