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訃報:シンセサイザー設計の先駆者、ドン・ブックラ氏
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward 曰く、 シンセサイザー設計の先駆者であり、その名を冠した「Buchla」シンセサイザーで知られるドン・ブックラ氏が14日、79歳で死去した(The Guardianの記事)。
日本ではシンセサイザーの設計者としてロバート・モーグ氏が有名だが、ブックラ氏もモーグ氏と同時期にシンセサイザーの開発を行っていた。製品の販売開始はモーグが先であり、さまざまなジャンルのミュージシャンに使われていたことからモーグ氏を「シンセサイザーの父」と呼ぶことが多いが、ブックラ氏もシンセサイザーの先駆者として十分に評価されるべき人物であろう。
正弦波や矩形波、鋸波といった基本的な波形を生成する発振器を用い、ローパスフィルターで操作して音色を作り出すモーグシンセサイザーとは異なり、ブックラは周波数変調や振幅変調などを用いて直接的に波形を生成する複雑な発振器を用いるのが特徴だ。ブックラ氏は「シンセサイザー」という言葉が既存の音を真似るものという印象を与えるとして好まなかったという(ブックラの歴史)。
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