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創始者セバスチャン・ド・ユッテン氏に聞く 国際色高まる「プレイタイム東京」
キッズ&マタニティーファッションの国際合同展示会国際見本市「プレイタイム東京」(主催:ピカフロール・ジャパン)が23日、東京・渋谷の東京・ベルサール渋谷ガーデンで開幕した。スペインやフランスが団体出展。海外バイヤーの来場も目立ち、国際色を強める同展について、プレイタイム創始者のセバスチャン・ド・ユッテン氏に話を聞いた。
15回目を迎えた今回は約240ブランドが出展。出展ブランドを国別(上位5カ国)に見ると、1位が日本(63ブランド/全体の46%)、2位がスペイン(26ブランド/19%)、3位フランス(16ブランド/12%)、4位米国(16ブランド/12%)、5位イタリア(15ブランド/11%)。目玉は2位のスペインで、スペイン貿易投資庁(ICEX)とスペイン大使館商務部が取りまとめた24ブランドが参加したことが大きい。3位のフランスも、フランス貿易投資庁「ビジネスフランス」の支援により9ブランドが出展した。セバスチャン・ド・ユッテン氏は、「インターナショナルな見本市としてのバランスが向上してきた」と評価。海外バイヤーも韓国、台湾、中国、香港のアジア勢を中心に増加傾向を見せており、2月の秋冬展は、海外バイヤーの比率は全体の1割ほどだが、伸び率は73%と急増。プレイタイムのアジアの拠点として、存在感を強めている。
「東京は特にモードやデコなどの分野において成長が見込める都市」とユッテン氏。今後も、出展者数、来場者数ともに規模を拡大していく計画だが、「量より質を重視するプレイタイムのコンセプトは変わらない」と強調する。ユッテン氏が、“プレイタイムの理想形”と見るのが、今年で開催10周年を迎えたパリ展。同展は現在、約500ブランドが出展。「出展を待機しているブランドも非常に多いのだが、出展者数の規模は現状が理想。例えばスポーツなどを新カテゴリーとして加える可能性はあるが、規模は拡大しない」(同氏)という。
海外バイヤーの来場が増えているのは、東京展と同様の傾向だ。1月展で初めて国内バイヤーの数を上回り、7月展では海外バイヤーの比率が前年同期の49.7%から56.9%に伸びた(久保雅浩氏のパリ展レポートより)。「フランス国内の小売り市場が冷え込みを見せる一方、海外バイヤーの勢いが増している。この動きについては、パリも東京も、私たちが香港や韓国、中国などに向けて長年行ってきた動員プロモーションが実を結んだ」(同氏)と見る。
一方プレイタイムの中で独自性を強めているのが、2014年に立ち上げたB2B向けオンラインショールーム「プレイオロジー」だ。現在は、キッズのほか、ウィメンズ、メンズを含む200ブランドが参加。10月には、デコも加えて、「完全な姿」(同氏)になるという。「プレイタイムにとって、プレイオロジーは補完的な存在だが、プレイオロジーそのものは独立した質の高いサイトとして強化していく」といい、3年以内に参加ブランド数を1,000~1,500ブランドまで増やす計画。「各ジャンルを成長させていけば、非現実的な数字ではない」(ユッテン氏)と加えた。
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※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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