関連記事
ジカウイルスへの懸念に便乗して販売される効果のない虫よけ製品7製品に対し、ニューヨーク州司法長官が排除措置命令
米国ではフロリダ州で蚊が媒介したとみられるジカウイルス感染が確認されたことから、実際には効果がないにもかかわらず、感染への懸念に便乗してジカウイルス防止をうたう虫よけ製品も出回っているという。これに対し、ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官が7製品に対して排除措置命令を出したそうだ(Consumeristの記事、The Atlanticの記事、CBS Newsの記事、ACSHの記事)。
ニューヨーク州にジカウイルスを媒介する種類の蚊は少ないものの、旅行者を中心とした感染者数では全米の20%以上を占めるという。このことから、州民の懸念は現実の脅威に対するものだが、効果のない虫よけ製品は誤った安心感を与えるものであり、州司法省では虚偽の内容を宣伝することを許容できないとしている。
排除措置命令が出された7製品のうち2製品は超音波を使用するもので、その他の製品はゼラニウムやシトロネラ、レモングラス、ユーカリ、ペパーミント、ラベンダーなどのエッセンシャルオイルを使用している。1製品(製品情報ページのGoogleキャッシュ)は米疾病予防管理センター(CDC)が虫よけ効果を認めるレモンユーカリオイル(OLE)を含んでいるが、シュナイダーマン氏はこれらの製品の中に効果のあるものはないとしている。
なお、排除措置命令から24時間以内で7社中6社が販売中止に合意したそうだ。また、連邦取引委員会も同様の製品をオンラインで販売する企業に対し、計10通の警告書を送付したとのこと。
CDCではOLE(またはパラメンタンジオール: PMD)のほか、DEETやイカリジン、IR3535を使用した虫よけ製品の使用を推奨している。なお、上述のOLEを含む製品では子供にも安心して使えると説明されているが、CDCではOLEやPMDを含む製品を3歳未満の子供に使用しないように注意喚起している。また、2か月未満の乳児には虫よけ製品を使用しないようにとも述べている。 スラドのコメントを読む | ITセクション | ビジネス | 医療 | idle | IT | アメリカ合衆国 | サイエンス | バグ | 政府
関連ストーリー:
米国や南米で流行しているジカ熱で新たな感染経路が確認される? 2016年07月26日
米国立衛生研究所、リオデジャネイロ五輪に参加する米選手やコーチ、スタッフを対象にジカウイルスを監視 2016年07月10日
ジカウイルスを無力化する抗体2種が発見される 2016年06月27日
マイクロソフトリサーチ、病原体を運ぶ特定種の蚊だけを捕獲する蚊取り器を開発 2016年06月24日
ジカ熱の病原体を検出する試薬、田中貴金属工業が開発 2016年06月09日
リオ五輪における伝染病感染リスク、専門家らが訴える 2016年05月18日
シャープが蚊取り機能付き空気清浄機を発表 2016年03月18日
DEET並みに蚊を寄せ付けない香水はフルーティフローラルの香り 2015年11月15日
LEDでおびき寄せて蚊を吸い取るアウトドア向け蚊取り器 2015年05月22日
消費者庁、空間用虫除け製品の効果に関する表示に合理的な根拠がないとして措置命令 2015年02月21日
可視領域の青色光に殺虫効果 2014年12月11日
国内でのデング熱感染拡大 2014年09月07日
蚊に好かれないようにするポイントは? 2013年07月18日
お気に入りの殺虫剤おしえろ下さい 2012年08月27日
タンザニアの研究者、蚊を引き寄せる効果のある臭いを合成 2011年07月30日
虫除けスプレーへの耐性を持つ蚊が現れる 2010年05月14日
「超音波蚊よけ器」に効果なしと排除命令 2007年11月21日
英国で「蚊にさされにくい体臭」を研究、虫よけ剤開発へ 2006年07月12日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク

