尖閣周辺に外観上武器を搭載している中国海警と漁船約230隻

　外務省は6日、同日午前8時5分頃に我が国尖閣諸島周辺の接続水域に中国海警船舶6隻(うち外観上武器を搭載している船舶3隻)とその周辺に中国漁船約230隻を確認した」と発表した。これまでになく異例の規模だ。中国の海洋進出の活発な動きが強く懸念される。

　外務省は今回の事態を受け「アジア大洋州局長が在京中国大使館公使に対し公船が直ちに接続水域から立ち去ること、我が国領海に決して入らないことを強く求める」と抗議。

　また「公船による尖閣諸島周辺での活動は現場の緊張を更に高める一方的な情勢のエスカレーションであり、我が国としてかかる状況は決して受け入れられない」旨を伝えたとしている。

　前日も尖閣諸島周辺領海に中国漁船が侵入し、これに続いて中国海警船舶が侵入していることを確認し、外務省は駐日中国大使を外務省に召致して「尖閣諸島領海への侵入や同海域での活動は我が国主権の侵害で断固認められない」と抗議した矢先だった。

　佐藤正久元防衛大臣政務官(参院外交防衛委員長)は「中国の尖閣作戦。当然、外務省は抗議したが中国海警が中国漁船を尖閣周辺で取り締まるのは時間の問題か?これも法律戦」とツイッターで書き込み、こうした行為が既成事実化を狙ったものと強い警戒感を示している。(編集担当:森高龍二)

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