「ドリー」と同じ細胞から作られたクローン羊4匹は今でも健康に生きている

2016年8月1日 17:44

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記事提供元:スラド

 世界初のほ乳類のクローンとして知られる羊の「ドリー」は、6歳で死亡した。このため、クローンで作られたほ乳類には何らかの身体的問題があるのではないかと言われていたが、ドリーと同じ細胞を使って生まれた別のクローン羊4匹は9歳を超えても健康に生きているという(WIREDGIGAZINENature Communications掲載論文)。

 このクローン羊たちは、2007年に生まれ2016年現在で9歳。羊の寿命は10~12年と言われているが、この羊たちは「1~2カ所の関節に軽い変形性関節炎の徴候が見られる」以外は健康だという。そのため、クローンだからといって寿命が短いとは言い切れないようだ。

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