夏は肥満の季節? ダイエットに不向きな夏を上手に乗り切る方法

2016年7月30日 23:25

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記事提供元:エコノミックニュース

外気温が高いと体温維持のために使うエネルギーが最小限で済んでしまうために、冬に比べておよそ1割近くも基礎代謝が下がってしまうといわれている

外気温が高いと体温維持のために使うエネルギーが最小限で済んでしまうために、冬に比べておよそ1割近くも基礎代謝が下がってしまうといわれている[写真拡大]

夏はダイエットの季節。多くの人がそう思っているようだが、実はこれは大きな間違いだ。夏はむしろ、体重が増加する季節。この時期に気をつけておかないと、痩せるどころか、肥満やメタボに拍車をかけてしまうことにもなりかねない。

 その原因は、暑いこと。外気温が高いと体温維持のために使うエネルギーが最小限で済んでしまうために、冬に比べておよそ1割近くも基礎代謝が下がってしまうといわれている。基礎代謝が下がると、脂肪は燃えにくく、身体に溜まってしまう。たかが1割というものの、同じ食事量であれば1ヶ月に約1kgの体重が増えてしまう計算になるといわれているから、侮れない。しかも、脂肪がたまると、血行が悪くなり、冷えの元になるため、さらに代謝が悪くなる。

 また、汗をかくことも肥満の原因になるらしい。汗をかくことで、まるで代謝が良くなっているように勘違いしてしまいがちだが、汗をかくことによる、痩せる効果はほとんどない。それどころか、発汗し過ぎると、水分とともに、脂肪代謝に必要な体内のビタミンやミネラルも一緒に奪われてしまうので、脂肪代謝がスムーズに行われなくなってしまう危険性がある。それを防ぐためには、食事制限ではなく、ビタミンやミネラルを多く含む食材を食べることが効果的だ。例えば、汗と一緒に排出される水溶性のビタミンB1やビタミンB2。これら2つは別名、脂肪燃焼ビタミンとも呼ばれるほど、脂肪燃焼に不可欠な栄養素。ビタミンB1は豚肉やウナギ、ビタミンB2は納豆やレバーなどで積極的に補給を心掛けたいものだ。

 とはいえ、夏の暑い最中に栄養素まで考えて日々の食事を行うのはなかなか難しい。そんな人は、必要な栄養素がバランスよく配合されたダイエット食品を上手に利用するのも良いだろう。それ自体でダイエットができればもちろん理想だが、そうでなくても、不足しがちな栄養素を補給するだけで体重増加を食い止められる可能性は高まる。

 例えば、日清食品が販売している「カミングダイエット」が、ダイエットスープという形態でありながら、夏のこの時期に売り上げを伸ばしているという。同商品は、コーンポタージュやクラムチャウダーなど、ダイエット食品としては珍しい8種類のスープタイプのダイエット食品で、同社の開発した特許具材「グミパスタ」が入っているのが特徴だ。1日に必要な量の1/3以上の栄養素を配合したうえ、冷えやすい夏の身体を温かいスープであたため、さらに噛み応えのあるグミパスタで満腹中枢を刺激する。通販限定商品でありながら、口コミでの人気が広がっているようだ。

 また、株式会社山田養蜂場が7月28日に発売した「はちみつ健康ダイエット」も、注目の商品だ。「はちみつ健康ダイエット」は、国産百花はちみつを使用した甘さ控えめのさらりとした飲み心地が特徴の食事置き換えダイエット食品で、カロリーを抑えながらしっかり栄養素を補給できる粉末タイプのシェイクドリンク。1食で1日に必要な、タンパク質(大豆タンパク)・食物繊維・11種類のビタミン・3種類のミネラルの1/3の量を摂取することができる。また、ダイエット時のイライラ解消のため、リラックスをサポートする「ギャバ」も30mg配合している。

 また、同商品の注目ポイントは、通常のダイエット食品ということだけでなく、ダイエット後のリバウンドも考慮して開発されている点だ。食事制限のダイエットにより、リバウンドしやすい身体になってしまった人はとくに、摂取カロリーを抑えながらも、必要な栄養素を補給することが重要なのだ。

 夏はまだ始まったばかり。しっかりと栄養を補給しながら、体重増加には充分気をつけて、今年の夏も元気に乗り切りたいものだ。(編集担当:石井絢子)

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