「CAコンテナ」で日本産桃を船便で東南アジアに送ることが可能に

2016年7月28日 20:58

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記事提供元:スラド

masakun曰く、 7月20日にJA福島が船便でタイに福島県伊達市産モモ「暁星」1.4トンを初出荷した(福島民友ネットJAふくしま未来の記事)。

 原発事故後、福島県の桃の輸出は2012年9月より始まっていたが、空輸のため年間1~2トンにとどまっていた(産経新聞)。しかし荷室内を低温・低酸素状態に保てる「CAコンテナ」により船便を使って輸送費を抑え東南アジアで安く販売できる方法が確立したことと県知事によるトップセールスが実を結び、今夏20トン程度輸出する計画だという。なお7月20日に出荷された桃は8月6日にバンコクの高級百貨店で販売される。

 ちょっとググってみたところ、昨年東南アジアへの輸出を想定したCAコンテナ貯蔵試験が行われており、「温度だけでなく酸素と二酸化炭素濃度を調整」するコンテナだという(農林水産省による技術集)。

 またこのほかにも低温輸送に工夫をこらした岡山大学らの研究「日本産高級モモの輸出流通システムを構築」「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業」に係る技術提案会 提案資料14頁)もあるようだ。日本の農産物の販路を海外に求める技術の成功を願ってやまない。

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